フォトなどの光治療と肩を並べるくらいに美肌レーザーとして定番化したレーザートーニングですが、調べると熱心にデメリットを唱えている先生もいらっしゃいます。って!葛西先生じゃないですか!私も昔にシミ取りに伺いましたが、とても有名な先生です。葛西先生の記事を見ていて受けた患者として思ったことがありますので、書いてみたいと思います!
レーザートーニングのデメリットとは?
私はレーザートーニングを結局のところ20回くらい受けた経験があります。その経験からも、“効果を感じない”“白抜けする”というデメリットについては同意です。
肝斑が悪化するというのは自分自身経験がないので何とも言えません。でも、肝斑の場合一旦濃くなっても続ければまた色が落ちてくるという意見もあるみたいですし、出力も悪かったんじゃないのか?という可能性もありますから、どうなんでしょうね??
肝斑が黒くなってしまった患者さんのその後の治療や経過については記載がありませんが、それはやはり商売の手の内を明かすことができないからなのでしょうかね?
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レーザートーニングに対する私の評価
レーザートーニングは、登場した時はそれはもうスポットライトが煌々と当たったような感じで、華々しかったです。「ダウンタイムなくシミを消せます!」みたいな。「良い施術ができたんだ!しかもバカ高くない♪」と、とてもワクワクしながら受けに行ったことを思い出します。
でも、実際受けてみたら肩透かしでした。「正直謳い文句のような効果を感じることはできないな」という感じでした。効果はゼロではなかったものの、想像していた程美肌化に貢献してくれることはありませんでした。
そして、「レーザー類は回数を受けなければならない!」と私も刷り込みがされていますので(笑)コースを組んで最初は2週間に1回、その後は1ヶ月に1回を続けました。しかしながら、受け続けるうちに「しゃらくせえ!」となってくるんですよね。とにかくシミが薄くなったとか肌がキレイになった実感がないので、「もうええわ!ルビーかピコ行くわ!」と思ってしまうのです。
(私は結局肝斑ではなくADMだったので結果それで良いのですが、本当に肝斑だったらレーザーNGです。ちなみに肝斑で一番効果を感じるのは内服と導入のセットではないかと思っています。普通のシミでも内服でちょっとシミが薄くなることを経験しました。)
シミ消えない・美肌効果を感じない・地味に痛いということで、レーザートーニングは自分には合わないと判断し、その後は受けていません。
美肌効果を感じる人もいる
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私はレーザートーニングにどちらかというとガッカリしたタチですが、しかし今もレーザートーニングは美容皮膚科の人気メニューですし、実際に効果を実感している方もたくさんいらっしゃると思います。
看護師さんがたまに「毛穴小さくなりました?」とか「化粧乗りは良くなりましたか?」ということを聞いてきて「ん?レーザートーニングで毛穴とかテクスチャー整える作用あんの?あんなパチパチゆうてるだけのヤツで?」なんて思っていたのですが、現に肌のツヤやハリが増したといううらやましい口コミも見かけます。
当たり前ですが、何事にも人それぞれの相性があるのですね。私はフラクショナルくらいの力技でなければ肌がキレイになることはないので、ホントうらやまです!
一番効果があったのはホクロだった!(笑)
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白抜けが本当にあり得るということは体感済みです。
私は鼻の下に薄めの色で少し盛り上がったホクロがあったのですが、それがレーザートーニングで消えました。ただ、色素は抜けても少し盛り上がりがあったため、現在は炭酸ガスレーザーで除去済みです。
しかしおかしいのは、当時は鼻の下だけでなく他にもいくつか同じ濃さのホクロがあったのに、なぜか鼻の下のホクロだけに効いたんですよね~。
施術中からやけに毎回鼻の下で大きめにパチッと音が鳴るなあと思っていたら、ホクロに反応していたのでした。ちなみにフォトもかなりの回数受けていますが、フォトではそのホクロは微動だにしませんでした(笑)
なので、アタればレーザートーニングの方が色素を破壊できるのかも?という印象です。私がフォトでシミが黒くなる→ポロっとはがれるを経験したことがないから余計にそういうイメージを持つかもしれません。
でもでも、「やっぱりなんで鼻の下のホクロだけ?」と思います。そういう“反応する対象が安定しない”というところもレーザートーニングのデメリットなのかもしれませんね。
1回じゃ効果は出ないなら何回なら効果出るの?
これは経験からくる個人的な意見なのですが、初回受けた後に見た目まったく変化がないと思ったレーザーは、5回目10回目も同じ結果になるような気がしています。つまり、自分に合う光治療・レーザー・高周波だと、1回目でもそれなりに手ごたえを感じるのではないか?ということです。
しかしながら、やはり回数を重ねるうちに効果が出ることもあるでしょうし、自分では気づかないうちに効果が出ていることもあります。
フォトを月一で受けるようになってから大学自体の友達に3年ぶりくらいに会ったら、「肌がキレイになってる!」と言われました。自分では「シミも取れてないし、毛穴もあるし別に変ってない」と思っていたのですが、「いやいや、ちゃんと効果出てると思う!」と言われました。
ただ、美容皮膚科施術というものは“継続”が基本ですし、私は30を超えてからはあまり効果がないように見える施術も「ちょっとはアンチエイジングになったでしょ!」という感じで捉えています。やはり何でもやらないよりはやる方が良いのでしょう。
肝斑が濃くなってくるなどの増悪が見られたらもちろんすぐに中止して様子を見るべきですが、キライという程ではなくて他にめぼしいものがなければ、続けてみると新たな発見があるかもしれません。
レーザートーニングは世の中から消えるべき?
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レーザートーニングで肝斑が濃くなってしまうなどのトラブルがあるそうですが、しかしそれだけでレーザートーニングという照射方法を廃止するのはどうかな?と思います。
実際相性が良くて恩恵を受けているユーザーもいますし、「肝斑増悪の患者はトーニング受けた人の何パーセント程度なんだろうか?」ということです。
もちろんその何パーセントかに自分が入ってしまったら悔しくて仕方がありませんし、そうなってしまった方もとても気の毒なので簡単に言うことはできないのですが、副作用はどんな施術にもあるし、トーニングという施術が悪なのではなく、悪化してきている状態なのにまたレーザー処置を受けさせるドクターに問題があるのでは?と感じます。
トーニングが悪いのではなく…
つまり、肝斑などのシミがひどくなる可能性はあったとしても、効果を感じる人がいる限りレーザートーニングの存在意義がないわけではないと思いますし、使う側のドクターが上手に利用すれば良いだけなのでは?ということです。
だって、トーニングはマイルドな照射を回数を重ねることが大前提ですから、数回こなした時点で「おや?なんかやけに黒いけど…1回中止して内服を飲ませてみて様子を見てみるか?」とかならないのかな?と思います。
私たち素人も、肝斑が刺激や炎症でひどくなることは理解しています。だからこその低出力のトーニングですもんね。「炎症が起きてるかもしれないから、一旦お休みしましょう」と説明してくれればわかります。レーザーだけではなく美容医療フィールド全体が「やってみないとわからない」という面を持っているのは、多かれ少なかれ理解しています。
業者が悪い?
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そういう微調整すらできないドクターがレーザーを扱うのは、私もどうかと思います。しかし、商品を売る側の業者は、やっぱりヘンなこと言いますよ。特に美容室でよく感じます。
美容師さんが「このトリートメントには水溶性のシリコンが入っているんですよ」と得意げに説明してくるので「…それは何情報ですか?」と聞くと「業者さんからの説明です」と…。もしかしたら例えで説明をしたのかもしえませんが、水溶性のシリコーンなんて存在しません。
客側の私らからすると「そんな説明する業者最低!」ではなく「そんなアホみたいな情報信用すんなよ…この美容師ダメだわ」としかなりません。業者さんが売るためにワケのわからんセールストークを繰り出すのは、どの業界も同じではないでしょうか?
「美容室の化粧品と医療器具を同じにするな!」とも言われそうな気はしますが、それをどう使うかはドクターの判断次第で、そのドクターを見極めるのが私たち患者一人一人の目なのです。
確かに専門的でわかりにくい分野ではありますが、今は普通に病院にかかるにしても調べたりしますよね。美容医療は比較的情報にあふれていますから、しっかり情報収集して、実際にクリニックに足を運んで物怖じせずにドクターにツッコミを入れる。これが自分を守り、良い結果に導くことになることは言うまでもありません。
違和感を感じたらしっかりと質問し、あるいはセカンドオピニオンしてみてくださいね!美容クリニックはたくさんありますから!