術後写真のせいで美容整形のトラブルは増加しているのか?(Part2)

術後写真のせいで美容整形のトラブルは増加しているのか?(Part2)

今回は前回の続きです!

ちょっと辛口意見な部分もあるかもしれませんが、取材を受けていた方のことを申し上げているわけではありませんのでご了承ください。。

《前回の記事》

 

トラブルに見舞われましたって言うケド…

前回冒頭でお話ししたテレビ番組のその報道は、大臣の発言の後に整形失敗経験者を取り上げるという流れにしていました。

その女性は目の二重整形を受けたが、目の開きが悪く見た目も「整形でしょ」と指摘されるような仕上がりになってしまった、と訴えます。

医師3

私はそこでまた違和感を感じました。報道の構成もおかしいのももちろんですが、「悪いのは美容外科だけなのか?」ということです。

私も“受ける側”の人間ですから、美容外科に対してはいつも厳しい目を持っており、おかしいと思ったことは遠慮なくぶつけて、納得いく説明が受けられるまでネチネチやります(笑)そして「このクリニックで受けて大丈夫なのか?」ということを、時間をかけて考えます。

 

取材に応じていた女性は、満足いく仕上がりにならず本当に気の毒だと思いますし、腕の悪いドクターに当たってしまって本当に辛かっただろうなと思います。

この先はこの女性のことについて言っているわけではないことを先に申し上げておきます。

医師2

医者の言うことを聞いていますか?

整形の仕上がりが不満足な結果になった場合、患者がカウンセリングを受けた時に、“どのように相談したか、どのような説明を受けたのか”ということも振り返らなくてはいけません。

例えば、「とにかく幅を広くしたい。しかも腫れたり傷ができたら困るので、絶対埋没にしてください。」などと言っていないか。

「あなたは皮膚や脂肪の厚みがあるから埋没法では難しいですよ。全切開にした方がいいですよ」と言われたら、「この医者は高い方の手術を勧めようとしている!」と決めつけ「いいんです、埋没法でできる範囲でやってください」と医者の忠告を無視して押し切ってはいないでしょうか

医師5

そうしてプロの意見を無視して自分の希望を通した結果、満足いく仕上がりを得られなかった。そして修正で向かったクリニックでは、「ドクターの言う通りにしないと治らないよ」的なことを感じとり、全切開での手術やデザインを欲張りすぎないようにしてうまくいった。そんな流れがないとは限りません。

まだまだ日本では整形に対してマイナスなイメージがつきまとっていますし、メディアは真相を理解しておらず、もしくは本当のことをわかっていてもセンセーショナルな印象にするために重要な背景を報じることなく危険性のみにスポットを当てます

 

もちろん、中にはデタラメな医者もいて、技術や知識が明らかに不足しているのに自分の身の丈以上の手術を行ったり、きちんと詳細を説明しない不届き者もいます

ですから、患者はしっかりとドクターの実績や評判のほか、治療内容の説明、実際に顔を合わせた時の態度・印象・違和感を感じとって判断材料にする必要があります

医師1

しかし、100%手術する側が悪いとか、広告の仕方が悪いとか、公式サイトで「今キャンペーン中!」といって施術を受けることを煽ったからいけないんだ、みたいなのはナンセンスでしかないですね。

 

ますます美容整形の需要は上がっていくと思います。国としては「放っておくのもアレだから何か対策を」と思っているのだとは思いますが、今回の策が有効であるかどうかは微妙です。

それよりも、何か事故やトラブルがあった時に専門家チームが公平な調査をしてくれる第三者機関の設置なんかをして欲しいものです

医師4